イベント研究所
イベント制作会社によるプロの視点からの催事レポート風ブログ。話題のある、プロとして見てみたいイベントを勝手に視察し、お客様が本当に楽しめ、満足できるイベントを研究。
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こびとづかん大博覧会11inお台場
2011年09月13日 (火) 16:59 | 編集
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こびとづかん大博覧会11inお台場

場所 アクアシティお台場
開催期間 7月15日から8月31日
営業時間 10時から21時
入場料 無料
視察日 8月22日
交通手段 電車、徒歩
                                        
≪こびとづかんとは?…≫
ある少年が祖父の記録した図鑑を頼りに未知の生物「こびと」と出会うストーリー。もともとは、児童向けの絵本として出版されたが、子どもだけでなく大人からも人気が出てきた。現在はグッズなども販売しているほどブームをおこしている。またメディアで取り上げられたり、某コンビニエンスストアとのコラボも果たしている。

≪会場まで≫
9時45分ごろ、最寄駅の東京テレポート駅の改札で待ち合わせをした。
視察当日はあいにくの雨だった。そのうえ、この時期には珍しいくらいの肌寒さであった。
東京テレポート駅から、アクアシティお台場へは徒歩で5分くらいだ。駅構内で、お台場近辺の地図があったので、アクアシティお台場方面の出口にでた。出口を出たはいいものの、目的地までの順路が示されていない。そのため、人の流れに任せて歩くことにした。
5分ほど歩いて、アクアシティお台場に到着。入口はないかと見渡すと、すぐ目の前に階段があった。ほかに入口らしきものがなかったので、とりあえず上がってみた。しかしそこには10時半オープンと書いてあった。
こびとづかん大博覧会の営業開始時間は10時である。10時に開く入口が別にあると思い、階段を下った。すると、何人かの人がアクアシティお台場に沿って別の方向へと歩いていくのが見えた。ひょっとしたらと思い人の流れに任せたところ、案の定、そこが入口だった。
開店の10時とともに、アクアシティお台場がオープン。こびとづかん大博覧会が開催されている3階へと向かった。
エレベーターで3階にあがると、夏休み期間中に開催しているイベントの地図があった。
夏休み期間中に開催されているイベントの位置を簡略化した地図で示してあった。わたしたちはそれを見て、ルートを頭に入れてから、目的地へと向かうことにした。




≪午前の部≫
10時5分ごろ、視察対象の『こびとづかん大博覧会』に到着。
『こびとづかん大博覧会』の名前のわりには、意外と小規模だった。
JUMP SHOPを来る途中に見たからそう思ったのかもしれないが、大きさは駅構内にあるコンビニといったところか。
朝早いうえに雨が降っていたからか、営業開始当初、あまりお客さんはいなかった。
しかし、それでも夏休みである。10時半ごろから徐々にお客さんが増え始め、狭い店内はあっという間に人で埋まった。
客層としては、家族や親子連れがいちばん多かった。特に、幼稚園から小学校低学年くらいの男の子が多かった。

≪グッズ売り場にて≫
店内を見渡すと、グッズがたくさんあった。

er07_02.jpg   こびとのフィギュア付きラムネ菓子(いちばん人気)                                
er07_04.jpg er07_03.jpg フィギュア



クリアファイルやボールペン、消しゴム

スマートフォンケース、パスケース
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Tシャツ、ポロシャツ、トートバッグ    er07_08.jpg


など、ここには載せきれないほどのグッズがたくさん
あった。
グッズを見ていて思ったことは、カクレモモジリというこびと関連のグッズが多いことだ。
このこびとは、桃園に潜んでいるこびとだ。
こびとづかんの公式WEBショップでも、品切れの商品はこのカクレモモジリ関連の商品ばかりだ。
この大博覧会では、山梨県限定で販売されている、カクレモモジリの桃味のゴーフレットやクッキー、ケーキも販売されていた。全体的に、このこびと関連のグッズは店のいたるところに陳列されていた。
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今度はグッズの配置に目を向けた。
店内の中心には、こびとのフィギャアが展示されていた。その横には、展示されているフィギュアが販売されていた。購買意欲を促進させる配置になっている。フィギュアを手に取っていたのは小学生の男の子、またはそのお父さんが多かった。
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このこびとづかんは、DVD化している。内容は、こびとのつかまえ方を紹介するものだ。DVD販売コーナーでは、DVDの一部が実際流れていて、小さい子、特に男の子が夢中になって見ている光景をよく見た。DVDの陳列はタイトルと表紙がぱっと目に入るものであり、どの商品かがすぐわかった。
DVD販売コーナーの近くには、こびとを捕まえる際の防護服が展示されていた。マネキンの手には虫取りあみがあり、その中には実際に販売されているこびとのぬいぐるみがはいっていた。まるで、本当につかまえたかのようなディスプレイだった。
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さらに、店内を見渡してみた
柱には、こびとのマグネットつきのぬいぐるみがはってあった。
無機質な印象を与える柱が華やかになっていた。そのはりついているぬいぐるみをつい手にとって、こびとの手と手を合わせて遊んだりしてしまった。カクレモモジリのマグネットつきぬいぐるみは、お尻の部分に磁石があったので、柱にくっつけたりはがしたり繰り返し遊んでいる子どもが多かった。 
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グッズの種類も豊富であり、限定グッズもあるためか、大量に買っていくお客さんがほとんどだった。そのため、レジにお客さんが途絶えることはなかった。
しかし、レジはひとつしかないため、回転が悪く、レジ付近はいつも混雑していた。
レジへの導線はないかと、見渡してみたところ、床に黄色いテープをはってあるだけだった。そのため、お客さんは導線に従わないで、自然と通路に沿って並ぶ形になっていた。通路がレジに並ぶお客さんでふさがっていたので、通路を通るお客さんが非常に通りにくそうであった。

≪こびとワールド≫
店内を一通り見て、奥にひっそりとあるジオラマに着眼点を置いた。

これは、こびとの生態をづかんで紹介し、つかまえているところをジオラマ展示で再現するものである。
店内の奥に三体、入口付近のショーウィンドウの中に二体、レジの後ろに二体のこびとのジオラマがあった。使われていたこびとのフィギュアは、実際グッズとして販売されているものであった。フィギュアのつくりは、こびとづかんの絵そのままのクオリティであった。今にも動き出しそうな躍動感がある展示となっていた。
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≪こびとスタンプラリー≫
グッズを購入したときに、こびとスタンプラリーの台紙をもらった。台紙を渡された際、店員から「プレゼントは特にありませんが、よろしかったら挑戦してみてください。」と言われた。
その台紙をもとに館内ラリーポイントに設置してあるスタンプを集めることにした。
ポイントは全部で4つ。3階に3か所、1階に1か所だ。各ポイントには、バーコードがあり、それを読み込めば、そのスタンプの絵のこびとのデコメが無料でダウンロードできる。
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無料ということばはなぜこんなにも魅力的なのだろうか、わたしもお目当てのこびとのデコメを得るために、館内を歩きまわった。もちろん、カクレモモジリのデコメだ。
ポイントに行くたびに、大人がバーコードに携帯を向け、子どもはスタンプをにこにこしながら押す光景が見られた。
しかし、館内連動であるため、ポイントにたどりつくまでかなり時間がかかってしまった。
同じ3階でも、各ポイントは離れているため、端から端までかなり移動した。1階のポイントも迷い、広い館内では探すのにとても苦労した。

ようやくスタンプを4つ集め終わった。かかった時間は30分くらいだ。
館内を歩きまわって疲れたので、昼休憩をとることにした。

そして一時間の休憩後、視察を再開した。

≪再びこびとづかんへ≫
午前中は、店内に注目したが、午後では外観にも注目してみた。
『こびとづかん大博覧会』の文字が目にとびこんでくるくらい、文字の大きさにはインパクトがある。遠くからでも、どのようなイベントが行われているのかがすぐわかる。
入口の両脇に注目した。ガラス張りの入り口には、『こびとづかん大博覧会inお台場』の看板がはってあった。その看板をよく見ると、両端がつぶれていた。子どもが手に届く位置だから、子どもがいたずら心でつぶしてしまったのか、それとも業者が運び出しているときに落としてしまったのかはわからないが、ぱっと目にはいる位置に看板がある以上、見栄えは大事だと思った。

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再び店内へ入った。
午後1時半ごろ、昼時だったが、店内はますますにぎわっていた。午前中ではあまり見られなかった、10代、20代のカップル、若い女の子たちも見られるようになった。
午前中では、グッズとジオラマの配置に着目したが、さらにこまかなところに注目してみることにした。
入って右側の、入口付近のグッズの棚や机に注目した。
しかし、商品が置かれているテーブルの下を見ると、ダンボールが丸見えだった。
買い物かごがその付近にあったが、台がなかったのか、床に直接置いてある。かごは全部で二か所。入口付近と洋服やトートバッグが販売されている付近にあった。
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入口の左側の、カクレモモジリのお菓子シリーズが陳列されている棚をみた。入口と棚が平行でなかった。そのうえ、コンセントもむき出しだ。
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透明のタイル張りの床には、こびとの切り絵がところどころに張ってあった。ふと目を落とした瞬間にこれらが目に入る。遊び心満載だ。

レジのほうにもう一度目を向けると、近くに冷蔵庫があった。何か飲み物が入っているのかとのぞきこんだら、なにも入っていなかった。もともとその冷蔵庫には、ピーチ味の清涼飲料水が販売されていたようだが、視察当日は販売されていなかった。
冷蔵庫は台がわりに使われていて、その上にはチロルチョコとのコラボ商品がおかれていた。コンビニのレジの脇にある大福と同じ効果を狙ってだろう。その効果はある程度発揮されているように見えた。レジに出す寸前にその商品を手に取るお客さんがいくらかいたからだ。
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≪こびと目線で楽しめるジオラマ≫
外観、店内を見終わり、最後にブース外の、こびと目線で楽しめるジオラマに行ってみた。
こびとづかん大博覧会は、3階の特設会場にあったが、そのジオラマは、別館の1階のインフォメーション付近にあった。あえて離れたところに設置したのは、ジオラマを体験したあと、大博覧会に行ってみようという相乗効果を狙ってのことだろう。
ジオラマの下から入り、透明のドームの中に顔を入れて、内側からジオラマを見るものであった。小学校低学年くらいの男の子が膝を曲げないとのぞけないくらい、ジオラマ自体の高さが低いため、小さい子が中に入って楽しんでいた。大人はジオラマの中に入っていなかったが、ジオラマを外から見たり、子どもが中に入っているのを写真で収めたりしていた。
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午後2時半ごろ、すべての視察終了。
現地で解散した。


≪改善点 ①会場まで≫
普段注目していない点に注目することにより、ここをこうすればもっとよくなるのではと考えるようになってきた。
まずは、駅からアクアシティお台場に向かうまでの順路についてだ。
広い道路にでたところで、そのまままっすぐ横断歩道を渡るのか、それとも左に行くのかと戸惑ってしまった。警備員がひとりいて、『お台場フジテレビは横断歩道を渡ってそのまままっすぐお進みください』と繰り返しアナウンスしていた。聞き落としかねないし、標識があれば視覚的でわかりやすいものになっていただろう。場所を聞きたくても、その警備員は必死そうだったため、声をかけにくかった。雨の日ということもあって、大変そうだったが、笑顔でアナウンスすることも大事である。

アクアシティお台場に到着後、入口を間違えたのは、入口が何か所かあるのを把握していなかったリサーチ不足であった。しかし、行き方を調べるのは普通だが、建物のどこに入口があり、どこから入るのがいちばんいいのかなど、お客さん全員が調べるとは限らない。看板をあてに行く人がほとんどだ。チェーン店のレストランのある方向を示す看板はあったが、全体を示してくれるような看板は必要だ。あまりにも、情報が少ないという印象が残った。
実際、わたしたちのように、階段を間違って上がってしまい、すぐ下るという人を何人か見かけたので、看板は必要であろう。

エレベーター上がってすぐにある地図は、どこに何があるのかがわかるので、効率よくイベントを数多くまわりたいときには便利だと思った。
しかし、JUMP SHOP手前で、二つに道が分かれていて、どちらのほうに進めば戸惑ってしまった。フロアガイドブックをもっていたので、方向はわかったが、ここでも視覚的な表示があればよかった。 

≪改善点 ②店内≫
グッズの種類も豊富で、陳列も非常に見やすく、手に取りやすい。商品のディスプレイも見やすいので、注目してしまうものばかりであった。
レジ横の商品で、空の箱がそのまま放置、商品がのこりひとつでも補充しないのが目立っていた。ほかの棚の商品補充は定期的にしていたので、あともう一歩といったところだった。
ダンボールが丸見えなのは、裏側を見てしまった気分になり、あまりいい気分ではないので、テーブルに布を敷いて見えなくするだけでもだいぶ見栄えがよくなる。
カクレモモジリのお菓子が置いてある棚は、横から見たら斜めになっていたので、ドアに平行になるようにしてほしかった。コンセントも見えないようにするべきだ。
買い物かごを、床に直接置かず、台の上に置くか壁にかけるなどしたほうがお客さんも手に取りやすいと思った。

≪改善点 ③ジオラマ≫
そもそも、このイベント名は、『こびとづかん大博覧会』である。
博覧会という名前だから、ジオラマがメインだと思っていた。インフォメーションでも、ジオラマを推している風に書いてあるので、余計にそう思った。実際は、グッズがメインであった。限定品があったとはいえ、『博覧会』である以上、グッズだけではなく、ジオラマにも力を入れてほしかった。
こびとのジオラマをもっとたくさん見たかったし、物足りなささが残った。

ジオラマをよく見ていたら、雑な部分が発見された。



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写真左は、7月末日のジオラマである。見栄えもよく、きれいに飾られている。
写真右は、視察当日の8月22日のジオラマである。フィギュアが倒れているうえ、見栄えも悪い。パネルの絵といだいぶ差がある。
ジオラマを楽しみにしてきたお客さんもいる。そのお客さんのためにも、ジオラマの手入れは開催期間中、入念にすべきだ。

≪改善点 ④スタンプラリー≫
スタンプラリーを集めた特典があればよかった。
各ポイントにある無料デコメが特典だろうが、スタンプラリーをわざわざしなくても、偶然歩いていたらポイントがあったからダウンロードできたという人もいるだろう。
このスタンプラリーにもっと特別感があればよかった。
スタンプラリーをやったあとは特に達成感はなかった。子どもは、スタンプを集めることだけで達成感を得られるかもしれないが、大人はある程度の見返りを求めてしまうものだ。
集めた人の特典があったら、大人も楽しめただろう。

≪改善点 ⑤店外≫
看板の端がつぶれているのは、端をコーティングして強度を増したほうがよかった。
または、看板だけではなく、こびとの切り絵をはったりしたほうが、色鮮やかになる。
色とりどりのこびとの切り絵で飾ったほうが、見た目もさらに華やかになるはずだ。

≪改善点 ⑥レジ付近≫
レジの数を2つにすれば、そのぶん回転も速くなる。
店員も、導線にそって並ぶようにお客さんに声をかけたほうがいいだろう。または列が続いてしまったら、番号札を渡して「○番までのお客様、お並びください」と、制限したほうが他のお客さんの邪魔になることはないだろう。狭い店内であるからこそ、店員の配慮も必要になる。

≪改善点 ⑦こびと目線で楽しめるジオラマ≫
イベントが3階にあって、このジオラマは1階にあるのは、見落としがちになりそうだ。
3階と1階では距離がある。ジオラマ楽しいから、イベントにも行ってみようとする人より、ジオラマを体験しただけで満足してイベントには行かない人のほうが多いだろう。
アクアシティお台場にきた人全員がこびとづかんに興味があるとは限らないが、興味のない人をいかにひきつけるかも、イベントを開催するにあたって大事なことだ。
同じ階に設置したほうが、よってみようという気持ちになるだろう。

≪感想≫
この『こびとづかん大博覧会inお台場』を視察してみて、狭い空間の中でこびとワールドは表現されている点はよかったが、細かいところが雑という印象があった。わたしは今回、特に注意して見たので、普段からここまで思う人はいないだろうが、それでも気づく人はいるので、スタッフ側は目に見える部分だけを整えるだけではなく、目の行き届かないところの気遣いも大事だと思った。
イベントを運営するというのは、細かい配慮というものが常に必要であると改めて感じた。また、どのようにしたらお客さんが満足してくれるのかのニーズとイベント自体のコンセプトのバランスをとるのは、とても難しいものであると同時に、そのようなことを試行錯誤するのは、非常にやりがいのある仕事だろうと今回の視察を通して感じ取った。
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